有機野菜は高いから市場が広がらない、とか、掛かり増し経費がある、とか言ってきましたが、そもそも、有機野菜は何と比べて高いのでしょうか?普通(慣行栽培)の野菜に比べてに決まってますね。ところで、
普通のキャベツは、いくらですか?
農家はキャベツを農協に出荷した時、いくらになるか、分かりません。市場で値がついて、はじめて「はい、今日のキャベツは1個120円ね」とか、決まるわけです。「需要と供給の関係」といいますが、実際、農家にとっては「再生産可能な適正価格」というものがあるはずなのですが。
一方、消費者はキャベツはいくらなのか、頭に刷り込まれています。たいがい、最安値がその野菜の「価格」と思っています。どの野菜も、だいたい「100円〜150円」を野菜の価格だと思っていないでしょうか。しかし、ほうれん草が98円のとき、小松菜は190円だったりします。逆もあります。ほうれん草が98円のとき、農家の手取りはいくらなのでしょう?
有機野菜は、「100円の慣行野菜」と比較されて、「高い!2.5倍もする!」となってはいないでしょうか?190円と比べれば、1.2倍に収まっていませんかね。。。
有機野菜が高いのではなく、野菜が安すぎるのではないでしょうか。このままでは、有機野菜の市場拡大以前に、農業が終わってしまいそうです。
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